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8B

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JR JR

JR クロニクル京都 2024

セノグラファー:小西啓睦(miso)

京都駅ビル北側通路壁面

休館日: 無休

入場無料

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フランス人アーティストのJRはこれまで、世界中の公共空間に地域住民たちのパワフルな巨大ポートレート作品を登場させ、社会の変革を試みてきました。
ブラジルのファヴェーラ、シエラレオネ、リベリア、インドなどのスラム街の建物の外壁に貼られた住民女性たちの目を写した鮮烈なイメージ。パレスチナとイスラエルを分断する壁に並べて貼られた、両国の同業者の巨大ポートレート。JRの作品は、政治や信条にかかわらず誰もが併せ持つ人間性とは何かを問いかけます。また、2011年の東日本大震災後の東北にも訪れ、専用トラックに移動式フォトスタジオを設置し、被災地の人々のポートレイトを撮影してA0サイズのプリントし、その作品は住民たち自身の手で東北各所に掲示されました。
JRの作品を通じ、住民たちはただ「観る」者ではなく、作品や都市の風景を積極的に「創る」者となり、道ゆく人は自分自身の認識と対峙する問いを投げかけられます。JRはそのような記念碑ともいえるパブリック・アートを精力的に制作し続けているのです。 
KYOTOGRAPHIE 2025では、《クロニクル京都 2024》を展示します。2017年、JRはメキシコの壁画家ディエゴ・リベラ(1886-1957)の作品に着想を得て、市民参加型の壮大な壁画シリーズ〈クロニクル〉の制作を開始しました。数百人の人々を単独またはグループで撮影し、そのポートレートをコラージュして、一人ひとりの個性やその地域の特性、時に社会構造を浮き彫りにしながら、物語的かつ写実的な構図を作り上げます。これまでにサンフランシスコ、ニューヨーク、キューバなどを舞台に制作しました。
2024年秋、JRと彼のチームは京都駅前、京都市役所前、鴨川デルタ、出町桝形商店街、大原、など京都市内8カ所に移動式のスタジオを構え、505人のポートレートを撮影し、同時にそれぞれが語る自身のストーリーを録音しました。舞妓、茶人、僧侶、職人、ドラァグクイーンなど、年齢もバックグラウンドも異なる多様な人々が、町家や四条通りなど昔ながらの町並みと現代建築が共存する京都の風景にコラージュされ、縦5メートル横22.55メートルの巨大写真壁画となって京都駅の壁面に登場します。

<span class="u-italic400">The Chronicles of Kyoto, Close Up, Japan,</span> 2024 © JR

The Chronicles of Kyoto, Close Up, Japan, 2024 © JR

<span class="u-italic400">The Chronicles of New York City, Domino Park, USA,</span> 2020 © JR

The Chronicles of New York City, Domino Park, USA, 2020 © JR

<span class="u-italic400">Behind the Scenes: JR, The Chronicles of Kyoto,</span> 2024 © Hiroshi Yamauchi

Behind the Scenes: JR, The Chronicles of Kyoto, 2024 © Hiroshi Yamauchi

Fees 入場料

入場無料

会期中1回、全会場に入場できる特別パスポートチケットもございます。
詳しくはこちらをご覧ください。

artist アーティスト

JR JR

フランス出身。パリ郊外に住むステレオタイプの若者の在り方に異議を唱えた最初の大規模プロジェクト〈時代の肖像〉(2004–06年)を制作後、国際的に活動を開始。パレスチナとイスラエルの分離壁のそれぞれの側に暮らす人々のポートレート(2007年)、ケニアの巨大スラム街キベラの電車の車両に出現する女性の目(2009年)、アメリカとメキシコの国境のフェンスから覗く巨大な幼児(2017年)など、実物を超えるサイズのインスタレーションは人々の日常の物語を拡張し、対話を促している。
JRは屋外だけでなく屋内でも作品を発表し、これまで世界各国で展示を開催。ブルックリン美術館(2019年)やヨーロッパ写真美術館(2018年)で大規模な回顧展を開催したほか、ヴェネツィア・ビエンナーレ(2022年)、サンフランシスコ近代美術館(2019年)、NGVトリエンナーレ(2020年)で作品やインスタレーションを発表している。

Venue 会場

京都駅ビル北側通路壁面

休館日

無休

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