Eric Poitevin エリック・ポワトヴァン
Presented by Van Cleef & Arpels
セノグラファー:小西啓睦
フランスの現代写真界を代表するアーティスト。1961年フランスのロングイヨン(ムルト=エ=モゼル県)生まれ。フランスのマンジェンヌに在住し、美術学校パリ・ボザールでワークショップの部門を担当していた。
ポワトヴァンの作品は、ヌード、ポートレート、静物、風景といった古典絵画の主要なジャンルを、自然と身体を中心とした写真プロセスを通じ再考している。第一次世界大戦の退役軍人(1985年)、雄鹿の亡骸(1995年)、頭蓋骨や蝶(1994年)、森(1995年)、人間や動物の身体の一部(1999-2001年)などを被写体にした作品のいずれも、漸進な意思決定のプロセスから生まれる。時にはポワトヴァンが思い描くように被写体が姿をなすのを何カ月も待ち、綿密にイメージを構築していく。光やフレーミング、サイズやプリントのテクスチュアなどが作品の表層を削ぎ、被写体そのものがもつ儚さをあらわにする。
ポワトヴァンの作品は、Pascale et Pietro Sparta(フランス シャニー)、ル・プラトー(フランス パリ)、ヴィラ・メディチ(イタリア ローマ)、MAMCO(スイス ジュネーブ)など世界各地で展示されている。