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Yoriyas (Yassine Alaoui Ismaili) ヨリヤス(ヤシン・アラウイ・イスマイリ)

KIF KIF KYOTO

KYOTOGRAPHIE African Residency Program

2020年、DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Spaceの出町桝形商店街でのオープンを機に、KYOTOGRAPHIEはアフリカの若手の現代アーティストをアーティスト・イン・レジデンスに迎え、京都のローカルな商店街と多様性のあるアフリカをダイレクトにつなげ、毎年新作を発表しています。2024年はモロッコのアーティスト、ヤシン・アラウイ・イズマリ(ヨリヤス)を招聘します。

ヨリヤスは2023年11月にここ出町桝形商店街に数週間滞在しました。ヨリヤスにとっては初の来日でしたが、幼少期に日本のアニメをよく見ていたり、10代の頃に長らくゲーム「キング・オブ・ファイターズ」でユーリというキャラクターでプレイしたり、ブレイクダンサー兼コレオグラファー(振付師)として活躍していた際に関西のダンスクループとコラボレーションしたりするなど、何かと日本との縁が深く、滞在中は幼少期や思春期の自分と向き合う時間でもあったと語ります。
滞在中、日本語が話せないヨリヤスは、ボディランゲージでコミュニケーションを取りながら、鴨川周辺の人々や風景、ストリートの若者、出町桝形商店街の人々を撮影します。かつてダンサーとして身体表現をしていたヨリヤスにとって、舞妓や芸妓との出会いはとりわけ格別なものでした。彼女たちの身のこなしや空間での動きに惹かれ、その動きにあわせヨリヤス自身も動きながら撮影し、まるで即興の身体表現のように一緒に作品を作り上げていったのです。

ヨリヤスはいつも身体性を駆使しながら写真を撮っており、京都でもさまざまなアングルを試しながら撮影しました。「同じように写真を見ている人たちにも、まっすぐ見るのではなく、動き回ったり、一緒に踊ったりしてもらえたら」と語ります。
タイトルの「KIF KIF KYOTO」は「(モロッコも)京都もどちらも同じ」を意味します。ヨリヤスは日本とモロッコに通じるものを感じ、色彩、住環境、家族のつながり、文化的な豊かさ、伝統職人へのリスペクトなど、どこか似た部分のある京都とモロッコの表情を捉えました。京都とモロッコ、それぞれの地で撮影された作品が対となってアーケードに登場し、商店街に新たな風を運びます。

©︎ Kenryou Gu-KYOTOGRAPHIE 2024

©︎ Kenryou Gu-KYOTOGRAPHIE 2024

artist アーティスト

Yoriyas (Yassine Alaoui Ismaili) ヨリヤス(ヤシン・アラウイ・イスマイリ)

2020年、DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Spaceの出町桝形商店街でのオープンを機に、KYOTOGRAPHIEはアフリカの若手の現代アーティストをアーティスト・イン・レジデンスに迎え、京都のローカルな商店街と多様性のあるアフリカをダイレクトにつなげ、新作を作らせている。今年はモロッコのアーティスト、ヤシン・アラウイ・イスマイリ(ヨリヤス)を招聘した。ヨリヤスはプロダンサーとして世界を転戦中の2013年に、膝の大怪我によりダンサーとしてのキャリアを断念。これをきっかけに、自己表現の手段として写真という新たな芸術的アプローチを体得し、フィジカルな表現を写真にも昇華している。ヨリヤスは2023年11月に京都に数週間滞在した。京都・鴨川周辺の人々や風景、ストリートの若者、出町桝形商店街の人々を撮影し制作した作品を、KYOTOGRAPHIE 2024で発表する。

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