PROGRAMS TICKETS
  • i

    インフォメーション町家

    八竹庵(旧川崎家住宅)

    i

    Information Machiya

    八竹庵(旧川崎家住宅)

    チケット全種の販売に加え、グッズ・書籍などを取り揃えたショップを開設。コンシェル ジェデスクでは展覧会や周辺観光の紹介まで幅広くご案内しています。
    茶室ではインマ・バレッロのスペシャルイン スタレーションも展示。また、レンタサイクル の無料貸出も行っています。

  • 1

    アダム・ルハナ

    The Logic of Truth

    八竹庵(旧川崎家住宅)

    © Adam Rouhana

    1

    Adam Rouhana

    The Logic of Truth

    八竹庵(旧川崎家住宅)

    1991年アメリカマサチューセッツ州ボストン生まれ。エルサレムとロンドンを拠点に活動するパレスチナ系アメリカ人のアーティスト兼写真家。オックスフォード大学で修士号を取得。彼の作品は『ニューヨーク・タイムズ』『Aperture』『Dazed』などに掲載されている。ルハナの作品は、彼の主観的なレンズを通して、パレスチナが持つあらゆるコンテクストの中にあるオリエンタリズムを脱構築している。アメリカで育った西洋人として、アラブ人として、そしてカメラを構えるパレスチナ人としての自分の立場を問うている。
    ルハナの作品は過去のテーマを内包しながら新たな物語を語ることで、パレスチナの同時代的な立ち位置を創出し、能動的な自己決定の倫理を体現するパレスチナの人びとの生活を表現として昇華している。ルハナは多くの場合、祖母が営む果樹園の風景や、パレスチナで過ごした幼少時の記憶にある家庭の暮らしからインスピレーションを受け作品を制作している。

    © Adam Rouhana

    © Adam Rouhana

  • 2

    土田ヒロミ ほか

    リトル・ボーイ

    八竹庵(旧川崎家住宅)

    2

    Hiromi Tsuchida and others

    リトル・ボーイ

    八竹庵(旧川崎家住宅)

    雲の上と下で起きたことは、共に人類に関わることであり、自然の摂理に反すること。あの日から80年の年月が経ち、私たちは今何を想うのか。

  • 3

    甲斐啓二郎

    骨の髄

    くろちく万蔵ビル

    <span class="u-italic400">Clothed in Sunny Finery, Okayama,</span> 2018 © Keijiro Kai

    3

    Keijiro Kai

    骨の髄

    Supported by Fujifilm

    くろちく万蔵ビル

    1974年福岡県生まれ。2002年東京綜合写真専門学校を卒業。現在、同校非常勤講師。
    DaeguPhotoBiennale(韓国、2016年)、TaipeiPhoto(台湾、2018年)、NoorderlichInternational Photography Festival(オランダ、2019年)、T3 Photo Festival Tokyo(東京、2024年)などのフェスティバルやグループ展に参加。個展多数。写真集に『ShroveTuesday』(TOTEMPOLEPHOTOGALLERY、2013年)、『手負いの熊』(TOTEMPOLEPHOTOGALLERY、2016年)、『骨の髄』(新宿書房、2020年)、『綺羅の晴れ着』(ZEN FOTO GALLERY、2023年)がある。
    2016年、写真展「手負いの熊」「骨の髄」で第28回写真の会賞を受賞。2020年、写真集『骨の髄』にて、第20回さがみはら写真賞を受賞。2021年、同写真展にて第45回伊奈信男賞を受賞。


    KYOOTGRAPHIE2025では、甲斐はスポーツという近代的概念が生まれる以前から日本・ヨーロッパ・南米など世界各地で伝統的に行われている格闘的な祭事を、その只中に身を投じながら撮影し、人間の「生」についての本質的な問いに対して写真で肉薄する作品を発表する。

    <span class="u-italic400">Clothed in Sunny Finery, Okayama,</span> 2018 © Keijiro Kai

    Clothed in Sunny Finery, Okayama, 2018 © Keijiro Kai

  • 4

    石川真生

    アカバナ

    誉田屋源兵衛 竹院の間

    © Mao Ishikawa

    4

    Mao Ishikawa

    アカバナ

    Presented by SIGMA

    誉田屋源兵衛 竹院の間

    1953年、沖縄県大宜味村生まれ。1970年代から写真をはじめ、1974年、WORKSHOP写真学校東松照明教室で写真を学ぶ。沖縄を拠点に制作活動を続け、沖縄をめぐる人物を中心に、人々に密着した作品を制作している。2011年、『FENCES,OKINAWA』で、さがみはら写真賞を、2019年には日本写真協会賞作家賞を受賞。国内外で広く写真を発表し、沖縄県立博物館・美術館のほか、東京都写真美術館、福岡アジア美術館、横浜美術館、ヒューストン美術館(アメリカ)、メトロポリタン美術館(アメリカ)などパブリックコレクションも多数。2024年に令和5年度芸術選奨文部科学大臣賞(2024)、第43回土門拳賞を受賞。

    KYOTOGRAPHIE2025では、1970年代後半に当時米軍兵の中でも差別されていた黒人兵だけが集まるバーで働きながら男女の恋愛模様や当時の沖縄をシャッターに収めた最初期の作品〈赤花〉と、自身が愛してやまない人々を沖縄の離島で撮影している現在進行中の最新作を合わせて発表する。

    © Mao Ishikawa

    © Mao Ishikawa

  • 5

    プシュパマラ・N

    Dressing Up: Pushpamala N
    Mother India, Avega ~ The Passion and The Arrival of Vasco da Gama

    京都文化博物館 別館

    <span class="u-italic400">Bharat Mata</span> © Pushpamaala N

    5

    Pushpamala N

    Dressing Up: Pushpamala N
    Mother India, Avega ~ The Passion and The Arrival of Vasco da Gama

    Presented by CHANEL Nexus Hall

    京都文化博物館 別館

    1956年生まれ。インドのバンガロールを拠点にさまざまな分野で活動するアーティスト。彫刻家として活動を開始し、1990年代半ばから、さまざまな役柄に扮して示唆に富んだ物語を作り上げるフォト・パフォーマンスやステージド・フォトの創作を始める。その作品は、女性像の構築や国民国家の枠組みといったテーマに取り組んでいる。プシュパマラは「現代インド美術界で最もエンターテインメント性の高いアーティスト、異端者」と評され、自らを被写体としてフレームに組み込み、社会問題の中心に位置づけている。そして、創造者であると同時に歴史の産物としてのアーティストの役割を探求している。

    KYOTOGRAPHIE 2025では、近年テート・モダンで展示された〈The Arrival of Vasco da Gama〉を含む、3つの主要な作品シリーズを展示する。この作品は、ヴェローゾ・サルガドによる1898年の絵画に基づいており、プシュパマラは、インドへの新航路を発見した最初のヨーロッパ人とされるポルトガルの探検家ヴァスコ・ダ・ガマに自ら扮している。この発見で、ヨーロッパの植民地主義がアジア諸国へ広がっていくきっかけとなったとされている。また、母なるインドの歴史的表象について探求した継続的なプロジェクト〈Mother India〉も展示される。これらの作品を通じて、プシュパマラの身体が政治的な意義を帯び、皮肉とユーモアを交えながら、記録資料、大衆文化、民俗学、考古学、碑文学、優生学の探求を通して、歴史上のさまざまなインドの人物像を再現する。

    <span class="u-italic400">Bharat Mata</span> © Pushpamaala N

    Bharat Mata © Pushpamaala N

  • 6

    リー・シュルマン & オマー・ヴィクター・ディオプ

    The Anonymous Project presents Being There

    嶋臺(しまだい)ギャラリー

    <span class="u-italic400">Being There_52-V1,</span> 2024, The Anonymous Project 
© Lee Shulman & Omar Victor Diop

    6

    Lee Shulman & Omar Victor Diop

    The Anonymous Project presents Being There

    Supported by agnès b.

    嶋臺(しまだい)ギャラリー

    リー・シュルマンはロンドン生まれ、パリ在住。アーティストであり、広告やミュージックビデオの分野で受賞歴のある映像作家であり、アノニマス・プロジェクトの創設者である。ウェストミンスター大学を卒業後、リーは2017年にヴィンテージ写真のスライドを無造作に箱買いし、かつての暮らしが映る窓とも言えるその魅力に心を奪われ、アノニマス・プロジェクトを始めた。そしてとあるきっかけから、世界中の人々が忘却の彼方にあった家族写真を彼に送ってきた。数年後彼は80万枚の写真コレクションを築き上げ、そのすべてを整理、スキャン、アーカイブする非営利団体を共同で設立した。アノニマス・プロジェクトは現在、世界で最も重要なアマチュア写真コレクションのひとつとなっている。
    オマー・ヴィクター・ディオプは1980年セネガルの首都ダカール生まれ。同世代で最も重要なセネガル人写真家の一人とみなされている。ダカールで育ったディオプは、文学や歴史を通じ豊かな想像力を培い、写真、コラージュ、デザイン、創作など、さまざまな芸術分野で才能を発揮している。2011年以来、ディオプは歴史上の人物や架空の人物に扮したセルフポートレイトのポートフォリオを制作している。

    KYOTOGRAPHIE2025にて、リー・シュルマンとオマー・ヴィクター・ディオプはアノニマス・プロジェクトの一環であるコラボレーション作品〈BeingThere〉を発表する。第二次世界大戦戦後まもない1950-60年代の、人種差別が残るアメリカの匿名写真にオマーの姿が登場。このユーモラスかつ示唆に富んだパフォーマンスは、画像が持つ力に新たな視点を投げかける。

    <span class="u-italic400">Being There_52-V1,</span> 2024, The Anonymous Project 
© Lee Shulman & Omar Victor Diop

    Being There_52-V1, 2024, The Anonymous Project © Lee Shulman & Omar Victor Diop

  • 7

    劉 星佑(リュウ・セイユウ)

    父と母と私

    ギャラリー素形

    <span class="u-italic400">My Parents–Stigmata I</span>
© Liu Hsing-Yu

    7

    Hsing-Yu Liu

    父と母と私

    KG+SELECT Award 2024 Winner

    ギャラリー素形

    1985年、台湾・高雄生まれ。国立高雄師範大学で修士号を取得。
    農業や生態系、そしてジェンダーの平等を主軸に置いた作品作りをしている。劉にとっての写真は創造的な手法であるだけでなく参加型のメディウムでもあり、見据えている諸問題に人々の関心を惹きつけるための思慮深さと、ユーモアとしての役割を持ち合わせている。2018年には台北美術賞にノミネートされ、ポンピドゥー・センターで開催された「コスモポリス#2:人間再考」に参加した。
    「KG+SELECT Award 2024」を受賞した写真インスタレーション作品〈The Mail Address is No Longer Valid〉では、台湾で同性婚が合法化されたことを自身の先祖に知らせる手段として、父親にウェディングドレス、母親にスーツを着てもらい、現実世界と幻想の境界を曖昧にさせる結婚式を演出した。写真と並行するように劉は「不在」を表し、過去と未来を橋渡しする所作として、文字と印章を取り入れている。

    <span class="u-italic400">My Parents–Stigmata I</span>
© Liu Hsing-Yu

    My Parents–Stigmata I © Liu Hsing-Yu

  • 8A

    JR

    Printing the Chronicles of Kyoto

    京都新聞ビル地下1F(印刷工場跡)& 1F 

    ©JR

    8A

    JR

    Printing the Chronicles of Kyoto

    京都新聞ビル地下1F(印刷工場跡)& 1F 

    フランス出身。道ゆく人に自分自身の認識と対峙するような問いを投げかける記念碑的なパブリック・アート・プロジェクトを発表している。パリ郊外に住むステレオタイプの若者の在り方に異議を唱えた最初の大規模プロジェクト〈時代の肖像〉(2004–06年)を制作後、国際的に活動を開始。パレスチナとイスラエルの分離壁のそれぞれの側に暮らす人々のポートレート(2007年)、ケニアの巨大スラム街キベラの電車の車両に出現する女性の目(2009年)、アメリカとメキシコの国境のフェンスから覗く巨大な幼児(2017年)など、実物を超えるサイズのインスタレーションは人々の日常の物語を拡張し、対話を促している。
    JRは屋外だけでなく屋内でも作品を発表し、これまで世界各国で展示を開催している。ブルックリン美術館(2019年)やヨーロッパ写真美術館(2018年)で大規模な回顧展を開催したほか、ヴェネツィア・ビエンナーレ(2022年)、サンフランシスコ近代美術館(2019年)、NGVトリエンナーレ(2020年)で作品やインスタレーションを発表している。
    2017年、JRは市民参加型の壮大な壁画シリーズ〈クロニクル〉プロジェクトを開始。何百人もの人々を撮影し彼らのポートレートをコラージュして、その土地の特性や社会構造を現すリアルな構図を作り上げている。


    2024年秋、JRと彼のチームは京都のさまざまな場所で移動式のスタジオを構え、道ゆく人に声をかけポートレートを撮影した。ポートレートはコラージュされ、京都における人々の関係性や多様性を垣間見ることのできる、リアリティーあふれる写真壁画作品〈JR京都クロニクル2024〉に結実し、KYOTOGRAPHIE2025にて発表される。

    ©JR

    ©JR

  • 8B

    JR

    JR クロニクル京都 2024

    京都駅ビル北側通路壁面

    <span class="u-italic400">The Chronicles of Kyoto, Close Up, Japan,</span> 2024 © JR

    8B

    JR

    JR クロニクル京都 2024

    京都駅ビル北側通路壁面

    フランス出身。道ゆく人に自分自身の認識と対峙するような問いを投げかける記念碑的なパブリック・アート・プロジェクトを発表している。パリ郊外に住むステレオタイプの若者の在り方に異議を唱えた最初の大規模プロジェクト〈時代の肖像〉(2004–06年)を制作後、国際的に活動を開始。パレスチナとイスラエルの分離壁のそれぞれの側に暮らす人々のポートレート(2007年)、ケニアの巨大スラム街キベラの電車の車両に出現する女性の目(2009年)、アメリカとメキシコの国境のフェンスから覗く巨大な幼児(2017年)など、実物を超えるサイズのインスタレーションは人々の日常の物語を拡張し、対話を促している。
    JRは屋外だけでなく屋内でも作品を発表し、これまで世界各国で展示を開催している。ブルックリン美術館(2019年)やヨーロッパ写真美術館(2018年)で大規模な回顧展を開催したほか、ヴェネツィア・ビエンナーレ(2022年)、サンフランシスコ近代美術館(2019年)、NGVトリエンナーレ(2020年)で作品やインスタレーションを発表している。
    2017年、JRは市民参加型の壮大な壁画シリーズ〈クロニクル〉プロジェクトを開始。何百人もの人々を撮影し彼らのポートレートをコラージュして、その土地の特性や社会構造を現すリアルな構図を作り上げている。


    2024年秋、JRと彼のチームは京都のさまざまな場所で移動式のスタジオを構え、道ゆく人に声をかけポートレートを撮影した。ポートレートはコラージュされ、京都における人々の関係性や多様性を垣間見ることのできる、リアリティーあふれる写真壁画作品〈JR京都クロニクル2024〉に結実し、KYOTOGRAPHIE2025にて発表される。

    <span class="u-italic400">The Chronicles of Kyoto, Close Up, Japan,</span> 2024 © JR

    The Chronicles of Kyoto, Close Up, Japan, 2024 © JR

  • 9

    イーモン・ドイル

    K

    東本願寺 大玄関

    <span class="u-italic400">K-01 (Irish series),</span> 2018
© Eamonn Doyle

    9

    Eamonn Doyle

    K

    With the support of the Government of Ireland

    東本願寺 大玄関

    1969年アイルランド・ダブリン生まれ。大学で絵画と写真を学び、1991年に卒業。1996年に国際的に評価の高いレコードレーベルのD1 Recordingsを設立し、およそ20年にわたり音楽制作とインディーズミュージックのためのビジネスに注力した。
    2008年より写真制作を始め、2016年アルル国際写真祭にてにダブリン3部作(〈i〉,〈ON〉,〈End.〉)を発表。2019年にスペイン・マドリードのマフレ財団にて大規模個展を開催した。2024年、ドイツ写真アカデミーからダヴィッド・オクタヴィウス・ヒル・メダルを授与された。ドイルはダブリンのパーネル・ストリートのほど近くにある、すべての始まりともいえる場所に現在も住み制作活動を行っている。ドイルの音楽は、彼の展覧会や共同制作した映画作品の支柱となる要素を担っている。

    KYOTOGRAPHIE2025では、ドイルの兄の急逝による母キャサリンの痛哭を映し出した作品〈K〉を展示する。キャサリンが亡き息子宛てに書いた手紙の筆蹟を、姿をみせることのない亡霊のような佇まいの像影が写る写真や、デイヴィッド・ドノホーがアイルランドの哀歌をもとに特別に作曲したサウンドと重ね合わせ、写真、暗喩、サウンドが痛烈な悲嘆の黙想へと昇華する。

    <span class="u-italic400">K-01 (Irish series),</span> 2018
© Eamonn Doyle

    K-01 (Irish series), 2018 © Eamonn Doyle

  • 10

    𠮷田多麻希

    土を継ぐ—Echoes from the Soil

    TIME'S

    * This image represents work in progress  ©︎ Tamaki Yoshida

    10

    Tamaki Yoshida

    土を継ぐ—Echoes from the Soil

    Ruinart Japan Award 2024 Winner
    Presented by Ruinart

    TIME'S

    コマーシャルフォトグラファーとして多くの企業で活躍する傍ら、常々感じていた自然と人との関係の不平等さを見つめ直すべく、2018年よりプロジェクトをスタート。どこか他人事になりがちな大きな問題からではなく、より身近な視点から人と自然や生き物の関係を問いかけるのが𠮷田のスタイルだ。現在は、生活排水による環境問題や、近年頻発している人と野生動物の事故などをテーマにしたプロジェクトに取り組んでいる。これらのプロジェクトにおいて𠮷田は、生き物の悲劇的な側面に焦点を当てるのではなく、人間の思考方法や無意識の行動に固執することに疑問を投げかけ、人と生き物の新たなバランスを模索することを目指している。

    2024年、KYOTOGRAPHIEインターナショナルポートフォリオレビューの参加者より受賞者が選ばれる「Ruinart Japan Award 2024」を受賞。同年の秋にフランスを訪れルイナールのアーティスト・レジデンシー・プログラムに参加し制作した作品を発表する。

    * This image represents work in progress  ©︎ Tamaki Yoshida

    * This image represents work in progress ©︎ Tamaki Yoshida

  • 11

    マーティン・パー

    Small World

    TIME'S

    Chichén Itzá, Mexico, 2002  © Martin Parr/Magnum Photos

    11

    Martin Parr

    Small World

    In collaboration with Magnum Photos

    TIME'S

    1952年、イギリスのサリー州エプソム生まれ。1994年よりマグナム・フォトに所属。もっとも個性的といえる視覚芸術のアーティストのひとりであり、写真家、映像作家、コレクターとして一時代を築いている。
    ヴィヴィッドな色と難解な構図で知られるパーは、日本、アメリカ、ヨーロッパ、そして母国イギリスなど、世界各地の文化の特性を研究し、1985年以降は中国にも足繁く通っている。レジャー、消費、コミュニケーションといったテーマを辛辣な皮肉とともに長年探求している。
    パーはこれまでに100冊以上の書籍を刊行し、30冊の書籍を編集。世界各地で個展やグループ展を多数開催し、ソニーワールドフォトグラフィーアワード特別功労賞(2017年)、エーリッヒ・ザロモン賞(2006年)、ボーム&メルシエ賞(2008年)など、パーのキャリアと現代写真への貢献が認められ、これまでに数多くの賞を受賞している。パーは2014年に財団を設立し、イギリスとアイルランドをテーマに作品を制作している新進気鋭の写真家や、これまで注目される機会がなかった写真家を支援している。

    KYOTOGRAPHIE2025ではマスツーリズムをテーマに、長年世界中で撮影してきたユーモアたっぷりの作品に加え、開催直前に京都で撮影された新作を同時に発表する。

    Chichén Itzá, Mexico, 2002  © Martin Parr/Magnum Photos

    Chichén Itzá, Mexico, 2002 © Martin Parr/Magnum Photos

  • 12

    グラシエラ・イトゥルビデ

    グラシエラ・イトゥルビデ

    京都市美術館 別館

    <span class="u-italic400">Nuestra Señora de las Iguanas,</span>1979, Juchitán de Zaragoza, Oaxaca, Mexico  © Graciela Iturbide

    12

    Graciela Iturbide

    グラシエラ・イトゥルビデ

    Presented by DIOR

    京都市美術館 別館

    1942年メキシコシティ生まれ。1969年にメキシコ国立自治大学の映画研究センターで映画を学び、高名なメキシコ人写真家マヌエル・アルバレス・ブラボの影響を受ける。
    故郷メキシコの地域社会を撮影したモノクロ写真で知られ、1979年に出版した写真集『Juchitándelas Mujeres』は、彼女の生涯にわたるフェミニズム支持のきっかけとなった。イトゥルビデは、メキシコのソノラ砂漠やフチタンデサラゴサをはじめ、キューバ、パナマ、インド、アルゼンチン、アメリカなど世界各地にて撮影を行っている。
    ハッセルブラッド国際写真賞、ウィリアム・クライン賞、メキシコ市芸術科学国家賞など数々の賞を受賞。

    KYOTOGRAPHIE2025では、日本における初の大規模個展を開催する。

    <span class="u-italic400">Nuestra Señora de las Iguanas,</span>1979, Juchitán de Zaragoza, Oaxaca, Mexico  © Graciela Iturbide

    Nuestra Señora de las Iguanas,1979, Juchitán de Zaragoza, Oaxaca, Mexico © Graciela Iturbide

  • 13

    エリック・ポワトヴァン

    両忘—The Space Between

    両足院

    © Eric Poitevin

    13

    Eric Poitevin

    両忘—The Space Between

    Presented by Van Cleef & Arpels

    両足院

    フランスの現代写真界を代表するアーティスト。1961年フランスのロングイヨン(ムルト=エ=モゼル県)生まれ。フランスのマンジェンヌに在住し、美術学校パリ・ボザールでワークショップの部門を担当していた。
    ポワトヴァンの作品は、ヌード、ポートレート、静物、風景といった古典絵画の主要なジャンルを、自然と身体を中心とした写真プロセスを通じ再考している。第一次世界大戦の退役軍人(1985年)、雄鹿の亡骸(1995年)、頭蓋骨や蝶(1994年)、森(1995年)、人間や動物の身体の一部(1999-2001年)などを被写体にした作品のいずれも、漸進な意思決定のプロセスから生まれる。時にはポワトヴァンが思い描くように被写体が姿をなすのを何カ月も待ち、綿密にイメージを構築していく。光やフレーミング、サイズやプリントのテクスチュアなどが作品の表層を削ぎ、被写体そのものがもつ儚さをあらわにする。
    ポワトヴァンの作品は、Pascale et Pietro Sparta(フランス シャニー)、ル・プラトー(フランス パリ)、ヴィラ・メディチ(イタリア ローマ)、MAMCO(スイス ジュネーブ)など世界各地で展示されている。

    © Eric Poitevin

    © Eric Poitevin

  • 14A

    レティシア・キイ

    LOVE & JUSTICE

    ASPHODEL

    <span class="u-italic400">feminist,</span> 2021, Abidjan
© Laetitia Ky

    14A

    Laetitia Ky

    LOVE & JUSTICE

    Supported by Cheerio

    ASPHODEL

    自己愛、文化的アイデンティティ、エンパワーメントをテーマに活動するアーティスト、アクティビスト、起業家。イノベーティブな手法で知られるキイは、自身のプラットフォームを用いて黒髪の美しさと文化的意義を探求することでポジティブなセルフイメージを発信し、時として社会規範に異議を唱える。キイの作品、とりわけ髪の彫刻は、一人ひとりが自身のアイデンティティや境遇を肯定できるように人々を勇気づけている。キイはファッション、映画、文学の領域でも活動し、初の著書『LOVE AND JUSTICE』では、コートジボワールの平等をうたう活動家であるキイの視点が言葉と画像とともに解き明かされている。

    KYOTOGRAPHIE 2025では、キイが2024年冬にKYOTOGRAPHIEのアフリカンアーティスト・イン・レジデンスプログラムで京都に滞在し制作した、自身のアイデンティティを体現するかのような新作のポートレートを発表予定。

    <span class="u-italic400">feminist,</span> 2021, Abidjan
© Laetitia Ky

    feminist, 2021, Abidjan © Laetitia Ky

  • 14B

    レティシア・キイ

    A KYOTO HAIR-ITAGE

    出町桝形商店街 ― DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space

    © Laetitia Ky

    14B

    Laetitia Ky

    A KYOTO HAIR-ITAGE

    KYOTOGRAPHIE African Residency Program

    出町桝形商店街 ― DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space

    自己愛、文化的アイデンティティ、エンパワーメントをテーマに活動するアーティスト、アクティビスト、起業家。イノベーティブな手法で知られるキイは、自身のプラットフォームを用いて黒髪の美しさと文化的意義を探求することでポジティブなセルフイメージを発信し、時として社会規範に異議を唱える。キイの作品、とりわけ髪の彫刻は、一人ひとりが自身のアイデンティティや境遇を肯定できるように人々を勇気づけている。キイはファッション、映画、文学の領域でも活動し、初の著書『LOVE AND JUSTICE』では、コートジボワールの平等をうたう活動家であるキイの視点が言葉と画像とともに解き明かされている。

    KYOTOGRAPHIE 2025では、キイが2024年冬にKYOTOGRAPHIEのアフリカンアーティスト・イン・レジデンスプログラムで京都に滞在し制作した、自身のアイデンティティを体現するかのような新作のポートレートを発表予定。

    © Laetitia Ky

    © Laetitia Ky

  • 15

    Sharing Visions

    The Heartwork of Kyoto Journal

    嶋臺(しまだい)ギャラリー 西館

    Fire at Kyoto sword maker’s foundry, <span class="u-italic400">Kyoto Journal</span> 107 (Fire & Kyoto)
Photograph by Tobias Hutzler

    15

    Sharing Visions

    The Heartwork of Kyoto Journal

    嶋臺(しまだい)ギャラリー 西館

    『KyotoJournal』は、世界有数の文化都市である京都を拠点に、文化こそが人類にとって最も貴重な創造物のひとつであるとし、40年近くにわたり京都・日本・アジアの多様な伝統と現代のクリエイティブな暮らしを探求し、祝福し、共有することに努めている。国内外の寄稿陣は全員ボランティアであり、商業メディアの枠にとらわれることのない、インディペンデントな自費出版の雑誌である。写真家であり創刊編集長であるジョン・アイナーセンのディレクションによる本誌は毎号、アーティスティックな写真作品が重要な役割を果たしている。今回の展覧会では、過去108号の中から「真髄の作品」ともいえる『KyotoJournal』史上最も魅力的な写真とそのストーリーを厳選して発表する。これこそが『Kyoto Jounrnal』のハートワークなのである。

    Fire at Kyoto sword maker’s foundry, <span class="u-italic400">Kyoto Journal</span> 107 (Fire & Kyoto)
Photograph by Tobias Hutzler

    Fire at Kyoto sword maker’s foundry, Kyoto Journal 107 (Fire & Kyoto) Photograph by Tobias Hutzler

  • 16

    京トマソン マラソン

    赤瀬川原平/超芸術トマソン/路上観察

    京都芸術センター、徳正寺

    世界一楽しいすべり台、東京
撮影/藤森照信

    16

    KyOtOmAsOn MArAthOn !

    赤瀬川原平/超芸術トマソン/路上観察

    京都芸術センター、徳正寺

    本展は、超芸術トマソンの概念誕生の物語を視覚的に辿り、トマソン観測センターと路上観察学会の活動に注目を集めることを目的とする。この物語の中心人物である赤瀬川原平(1937–2014)の生涯を中心に、美学的・哲学的・編集的、そして人間的な冒険を追体験することができる。
    展示は主に京都芸術センターで行われ、現在散逸している多くの未公開の写真やビデオを含むアーカイブ資料が展示され、路上観察の魅力を広めるために活用される。ワークショップ、読書会、交流会も開催し、来場者が「超芸術トマソン」および「路上物件」を自ら探しに街へ出たくなることを促す。来場者がイベント期間中に市内で発見した超芸術トマソンやその他の路上物件は、「京トマソンMAP」に記録・共有され、公開品評会が最終日に行われる。また、この冒険に関わる主要な人物を集めたシンポジウムが、赤瀬川原平を称える形で、路上観察学会と縁のある徳正寺で開催される。
    さらに、この展示は赤瀬川原平の現代アートの実践における影響を明らかにし、複数の若手アーティストと協力し、制作した展示作品と展示資料、イベントの間に対話を生むことを目指す。
    この企画は京都芸術センター創立25周年記念事業の一環として実施する。本企画は路上観察の文化的価値の継承とアーカイブ保存の重要性を広めることを目指す。さらに、この美学と思考を次世代に引き継ぎ、訪れる人々に日常の中核で美的体験を味わう鍵を提供することを期待している。

    世界一楽しいすべり台、東京
撮影/藤森照信

    世界一楽しいすべり台、東京 撮影/藤森照信

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    横田大輔

    横田大輔 x Another Man

    The Lombard

    ©Daisuke Yokota

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    Daisuke Yokota

    横田大輔 x Another Man

    The Lombard

    画像が氾濫するポスト・インターネット時代における写真の可能性と物語性を拡張する写真家たちに光を当てるというAnother Man誌のコミットメントを体現すべく、本展では横田大輔とコラボレーションを果たす。

    ©Daisuke Yokota

    ©Daisuke Yokota