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イーモン・ドイル × ナイル・スウィーニー × ダヴィッド・ドノホー「波長ー Kシリーズ、対話とサウンドパフォーマンス」

要予約

無料

2025.4.19
15:00―16:30

東本願寺 大玄関

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K-01 (Irish series), 2018 © Eamonn Doyle

「私はここで生まれ、そしてそこで死んだ。あなたにとっては一瞬の出来事であり、気にも留めなかった。」— 『めまい』アルフレッド・ヒッチコック

このトークでは、作品に漂う幽玄な存在に囲まれながら、イーモン、ダヴィッド、ナイルが「Kシリーズ」について、その進化、テーマ、制作過程、そしてこのたび東本願寺・大玄関での特別な展示が実現した経緯を語ります。

彼らは、幾重にも積み重なる喪失の風景を巡るだけでなく、時間と自然の力によって形作られたアイルランド西岸の原始的な大地へと誘い、さらに古の波を越えてスペイン南西部や北アフリカへと旅を続けます。その道中、彼らが長年にわたり写真、書籍、映画、インスタレーションを通じて協働してきた歩みを振り返り、「kシリーズ」をはじめとするすべての作品において、音楽や音が不可欠な要素であることを探ります。

Kにおいて、ダヴィッドはアイルランドの伝統的な哀悼の歌「キーン」の貴重な録音を用いました。展示空間では、まるで映像そのものから響き出るかのように、彼の作曲が空間を満たします。そこでは、ひとりの女性のか細い慟哭が時の流れに漂い、風に乗って断片化しながら揺らめき、圧縮され引き伸ばされ、やがて大地の奥深く、呻くような岩の層へと溶け込んでいきます。

トークの後には、ダヴィッドによる新作のサウンドパフォーマンスが行われます。声と発話を軸に、Kの根幹にある思索をさらに広げる試みとなるでしょう。
重要なお知らせ
* 本イベントには、パスポート又は単館チケットが必要となります。

Speakers Speakers

  • イーモン・ドイル(KYOTOGRAPHIE 2025 アーティスト)

    1969年アイルランド・ダブリン生まれ。大学で絵画と写真を学び、1991年に卒業。1996年に国際的に評価の高いレコードレーベルのD1 Recordingsを設立し、およそ20年にわたり音楽制作とインディーズミュージックのためのビジネスに注力した。
    2008年より写真制作を始め、2016年アルル国際写真祭にてにダブリン3部作(〈i〉,〈ON〉,〈End.〉)を発表。2019年にスペイン・マドリードのマフレ財団にて大規模個展を開催した。2024年、ドイツ写真アカデミーからダヴィッド・オクタヴィウス・ヒル・メダルを授与された。ドイルはダブリンのパーネル・ストリートのほど近くにある、すべての始まりともいえる場所に現在も住み制作活動を行っている。ドイルの音楽は、彼の展覧会や共同制作した映画作品の支柱となる要素を担っている。

    KYOTOGRAPHIE2025では、ドイルの兄の急逝による母キャサリンの痛哭を映し出した作品〈K〉を展示する。キャサリンが亡き息子宛てに書いた手紙の筆蹟を、姿をみせることのない亡霊のような佇まいの像影が写る写真や、デイヴィッド・ドノホーがアイルランドの哀歌をもとに特別に作曲したサウンドと重ね合わせ、写真、暗喩、サウンドが痛烈な悲嘆の黙想へと昇華する。

  • ナイル・スウィーニー(デザイナー、キュレーター)

    1967年アイルランド・ダブリン生まれのデザイナー、アーティスト、そしてシアター・メーカー。2000年に、電子音楽家兼デザイナーのナイジェル・トラスウェルとともに、ロンドンにて数々の賞を受賞したクリエイティブスタジオ「Pony Ltd」を設立。アート、デザイン、印刷、演劇、映画、パフォーマンス、インスタレーション、音楽、出版、執筆など、多岐にわたる分野で国際的に活動している。1990年代初頭からはイーモンとの共同制作を始め、長年にわたり音楽活動をはじめ、写真作品、書籍、展覧会、映画制作などを手がけてきた。

  • ダヴィッド・ドノホー(作曲家、パフォーマー)

    1976年、アイルランド・ダブリン生まれの作曲家、レコーディスト、アーティスト、パフォーマー、そしてインプロヴァイザー。彼の作品は、楽器演奏、シンセシス、フィールドレコーディング、音響処理を組み合わせたアプローチによって展開される。パフォーマンスでは楽譜による作品、エレクトロアコースティックの発表、ソロおよびコラボレーションによる即興演奏などが実績として挙げられる。長年にわたりイーモンと共同制作を続け、展覧会や書籍、映画のための音楽を手がけている。

Date 日時

2025.4.1915:00–16:30

Venue 会場

東本願寺 大玄関

Language 言語

英語
(日本語通訳あり)

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