KYOTOGRAPHIEのセノグラフィーついて、空間デザインに携わった建築家やデザイナーがそれぞれの展示会場の写真をスライドで見ながらディスカッションします。KYOTOGRAPHIEは、ギャラリー、町屋建築など様々な建築条件で空間デザインを施すことが特徴で、これまでの展示においても、写真作品の魅力を存分に発揮させる装置として、非常に大きな役割を担ってきました。そのデザインの根幹に携わってきた6名のセノグラファーから、KYOTOGRAPHIEの「Behind the Scene」を語っていただきます。
1985年神奈川県⽣まれ。2012年多摩美術⼤学⼤学院修了。2012年〜2018年森⽥⼀弥建築設計事務所勤務。2018年京都にてSSK設⽴。現在、京都芸術⼤学にて専任講師を務める。農業倉庫から住宅、オフィス空間、仮設インスタレーション、インテリアデザインなど幅広い設計活動を展開している。主な著書「世界を⾒る⽬、建築を考える⼿」(共著_2022年_京都芸術⼤学 東北芸術⼯科⼤学出版局 藝術学舎)主な展覧会、Architecture Pass Kyoto(2022年)、Make Do With Now(2022年_S AM)など。
一級建築士。2012年に東京理科大学大学院修士課程修了。東京を拠点とする、妹島和世建築設計事務所にて10年間建築設計に従事。妹島和世氏、西沢立衛氏のもと、担当作品として荘銀タクト鶴岡、松島自然の家2期、ヨシダ印刷 東京本社、うめきたⅡ期開発事業(進行中)、渋谷駅街区開発計画(進行中)などのプロジェクトを担当。その他国内外の建築設計競技に多数参加。建築単体だけではなく、その周りの環境も含めて、自然に寄り添う新しい建築の在り方を模索している。その後、2023年に YOKOMAE et BOUAYAD Atelier d’architectureを設立。
担当会場:
ヨリヤス(ヤシン・アラウイ・イスマイリ)
カサブランカは映画じゃない
ASPHODEL
ボウアヤド ・ガリ (YOKOMAE et BOUAYAD inc.) Ghali Bouayad (YOKOMAE et BOUAYAD inc.)
Photography (c) Kenji Agata
モロッコ人、HMONP建築士、博士美術。2021年東京藝術大学美術研究科博士課程修了。パリ・ラ・ヴィレット建築大学修士課程修了。在学最終学年中に九州大学に留学。現在は日本を拠点に、建築、スペキュラティブ・ダイアグラム、ミクスト・リアリティ、ドローイングや評論の領域で活動を展開している。テクノロジーの美学、工芸、現象学への影響に対する関心をもとに、ポストデジタル建築時代における装飾概念に関する考察を行っている。ボウアヤドの作品は国内外で展示され、様々な受賞歴がある。板橋アートスタジオ(2018年)、文部科学省国費留学生採択(2017~2021年)、日本建築学会主催銀茶会の茶席グランプリ審査員賞(2018年)、東京藝大美術館での展示(2020年)など。2021年よりSANAAにて妹島和世氏のもと、渋谷駅街区再開発と大阪のUmekita Large Canopyの現場に参加し、深センの新海洋博物館の構造リードデザイナーを務めた。2023年に YOKOMAE et BOUAYAD Atelier d’architectureを設立。
担当会場:
ヨリヤス(ヤシン・アラウイ・イスマイリ)
カサブランカは映画じゃない
ASPHODEL
Moderator
仲西祐介(KYOTOGRAPHIE共同創設者・共同ディレクター)
(c)Isabel Muñoz
照明家。1968年福岡県生まれ、京都在住。世界中を旅し、記憶に焼かれたイメージを光で表現している。ミュージックビデオ、映画、舞台、コンサート、ファッションショー、インテリアなど様々なフィールドで照明演出を手がける。アート作品として「eatable lights」「tamashii」などライティング・オブジェやライティング・インスタレーションを原美術館(東京)、School Gallery(Paris)、「Nuits Blanche」(京都)などで発表する。2013年、ルシール・レイボズと共に「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」を立ち上げ、共同ディレクションを行なう。2022年、下鴨神社で行なわれたヴァンクリーフ&アーペルのエキシビジョン「Light of Flowers」のクリエイティブ・ディレクションを手がける。2023年よりルシール・レイボズと共に「KYOTOPHONIE Borderless Music Festival」を立ち上げる。