タミル・ナードゥ州ヴァディパッティ村(インド)出身。独学で写真を学ぶ。労働者階級で育ったという生い立ちを乗り越えるように祖母から教育を受ける。社会から疎外されたコミュニティの生活を写し取ることに重点を置き、ジェンダー・アイデンティティやカースト差別、農村の問題をテーマとした作品を発表している。パンデミックの中では自身のルーツに立ち返り、幼少期の記憶や4世代にわたる家族の歴史を記録しながら、ダリット(ヒンズー教のカースト制度の最下層民)のレジスタンス(抵抗)とレジリエンス(回復)に焦点を当てている。彼の作品は個展やグループ展で世界中で紹介され、Serendipity Arts Foundationの助成金やアルル国際写真祭の助成金を受けている。またマグナム財団のPhotography and Social Justice Fellowshipにも選出されている。2023年には第13回アフリカ写真ビエンナーレでプロジェクト「I Feel Like a Fish」が紹介され、KYOTOGRAPHIEでKG+ SELECT 2023グランプリやフランスのケ・ブランリ美術館のJacques Chirac写真賞などを受賞している。